フィリピンから帰国したごみ

作業行程レポート 2

2月9日更新

2月7日、厚生省水道環境部産業廃棄物対策室 由田室長が来社し、作業の終了宣言がなされました。最終的な処理分担は以下のとおりです。

  • 保管(株)シンシア
  • 運搬(株)シンシア
  • 処理東京都(大田第二清掃工場)1072トン
  • (株)シンシア/R・Cセンター684トン
  • 川崎市(浮島処理センター)316トン
  • 横浜市(鶴見工場)212トン

作業も終盤を迎えた2月3日、木曜日のシンシアでの適正処理作業をご報告します。

医療系について

今回、紙おむつなど医療系廃棄物が混入していたことが大きく報道されています。
当社でも200社を超える医療機関と契約し、適正処理をしています。

その際、ルールが守られていないものは、そもそも受け入れを拒否しています。例えば、ルールに従い、密封された容器に入れて持ち込まれたものを受け付けていますが、蓋が開いていたり、ビニール袋に入れただけのものなどは持ち帰ってもらっています。

それは、当社の作業員の安全のためでもあり、また施設の安全のためでもあります。

お問い合わせの多い、処理方法について、簡単に写真でご説明します。

「MEDICAL PAIL」医療系廃棄物はこのマークの密封式容器に入ってきます。
色は、白、グレイなどさまざまですが、いずれもこのマーク「バイオハザードマーク」が入っています。

バイオハザードマーク

ちょうど運び込まれたところです。医療系廃棄物だけは搬入口も違います。

ハコの上に排出医療機関のシールがはってあります。

作業員は安全のため防菌服、マスクなどを着用し、近くには消毒液なども常備しています。

医療系廃棄物は20度以下で保管するため、専用の保管庫に運び込まれます。
保管庫内は夏でも20度以下に保たれています。

作業員の注意はもちろん、第三者にもわかるよう、表記もしっかりおこなっています。
「感染性産業廃棄物搬入炉につき関係者以外の立ち入りを禁止する。」と書かれています。

保管庫から1個づつ出し、容器ごと焼却炉へのベルトコンベアに乗せていきます。
容器ごと完全燃焼させ焼却するのです。医療系廃棄物処理費がその他の廃棄物に比べて高いと言われるのは、そのほとんどの工程が、こうした手作業によるものだからです。

このあと高温(850度程度)で焼却され、1300度で溶融され、無害化され、再利用が可能なスラグになるのです。
詳しい適正処理施設の説明はトップページからRCセンターをご覧ください。