Sincere NEWS

日本の廃棄物処理業者がバーゼル条約に違反し輸出していたとして1月11日に日本に戻ってきた産業廃棄物の適正処理をいたします。

2000年1月19日

私ども(株)シンシア(NECグループ/本社 品川区) では、日本の廃棄物処理業者がバーゼル条約に違反し輸出していたとして、1月11日に日本に戻ってきた産業廃棄物(コンテナ122個/約2700トン)を、厚生省の依頼により保管しておりました。このたび、1月19日付で、当該業者による処理が不可能との判断から、行政代執行が決定し、当社がその運搬のすべてと、一部、約3分の1にあたる40コンテナの、適正処理を受託いたしました。
つきましては、同様に処理の受託者である東京都等と進行調整の上、本日よりその作業に入ります。
委託の際、私どもに適正処理の委託をする理由として、厚生省からは以下のような説明を受けました。

  1. 最新の技術による適正処理ができる国内唯一の民間施設であること。
  2. 1に同じであるが、日本の民間企業で唯一灰溶融施設を持っていること。
  3. バグフィルタを備えており、ダイオキシン対策など、環境対策が万全であること。
  4. 立地がよいこと。
  5. 保管、および運搬業務が可能なこと。

私たちは、30年以上にわたって、廃棄物処理という資源循環事業を行ってきました。環境への配慮は言うまでもなく、そのことなしには適正処理とは言えないと考えています。ですから今回、厚生省が委託理由として挙げことに納得し、依頼をお受けしました。
しかし、私たちが依頼を受けた重要な理由がもうひとつあります。それは、民間がおこなった不法行為及びあるべきでない行為は、民間でフォローしたい、しなければ、と考えたからです。今回、世界に向けて非常に恥ずべきこと、いわば「環境犯罪」とも言うべき行為を行ったのは、民間の産業廃棄物処理業者です。そして私たちも、民間の廃棄物処理業者です。
これまで、今回のことも含め、民間の廃棄物処理業者には、「金儲けのために法の網をくぐる」、「環境には配慮しない」といったマイナスのイメージがついて回っています。またこの仕事に従事する者も、企業も、暗くネガテイブな印象をもたれてきました。
しかし、言うまでもなく、次代へ向けて産業廃棄物処理は非常に重要な役割を担っています。私たちの仕事が、絶対にゼロにはならないゴミの問題の根幹にあり、その役割が資源循環と適正処理だからです。では、適正に処理するとはどういうことなのか。どのような施設とプロセス、そして技術者が必要なのか?
わたしたちは、この機会にみなさんに知っていただきたいと、考えたのです。
ごみ先進国のドイツでは、このビジネスに携わる人々の数は、自動車産業に従事する人口に匹敵するともいわれています。廃棄物処理業は先進事業であり、社会貢献が可能な、次世代のビジネスです。 私たちは、これまでも、近隣の住民の方々ほか、希望する方には処理施設を見学していただき、ご案内もしてきました。また昨年からはホームページで、広くわたしたちの考え方を知っていただき、適正処理システムを示し、Q&Aなども設けて、理解を深めていただけるよう努めてきました。
また、このような情報公開の義務付けや、管理・監督を、もっと厳しくするべきであるということも主張してきました。
この機会にこうしたものに触れていただくことで、みなさまのゴミ問題への理解が深まり、適正処理とはなにか?正しい知識を得ていただき、産業廃棄物処理業をひとくくりにすることを考え直していただければと思います。

一過性の事件としてではなく、今回のことで、ひとりひとりの意識がかわること、わたしたちはこの仕事を通して、そのことを期待しています。

■今回の保管、運搬、および適正処理についてのお問い合わせは、 本社広報/電話(代表)03-3764-5300

 

フィリピンから戻ってきたゴミ

NEWS一覧へ